2025年8月22日に公表された2025年7月分の全国消費者物価指数(CPI)では、生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)が前年比で3.1%上昇となり、6月(3.3%)から0.2ポイントの鈍化が見られました。これは主に、エネルギー価格の動向が影響しています。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数では、3.4%と堅調な上昇が続いており、基調的な物価上昇圧力が継続していることが示唆されます。今回の消費者物価指数は、エネルギー価格の変動により総合指数全体の伸びは一時的に縮小したものの、食料品やサービスなど、多くの品目で物価上昇圧力が持続していることを示しています。
電気代(前年比-0.7%)、都市ガス代(同-0.9%)がいずれも前年を下回ったことで、全体の指数の伸びを約0.26ポイント押し下げました。
食料(生鮮食品除く)は前年比+8.3%と高い伸びを維持。特に、穀類(+27.4%)、菓子類(+10.8%)などが寄与しています。
高等学校の授業料(公立)が前年比-94.1%と大きく減少し、全体の物価指数に対して-0.15ポイントの寄与となっています。